「無名海上自衛官の記録」

いざ本を買って読むときに、感想やレビューがないと
不安になる方は多いと存じます。

この本も、検索した限りでは、関連記事は見当たりませんでした。
想像ですが、自費出版かもしれません。
率直な、生々しい、人間くさい貴重な歴史に
触れることができました。

「無名海上自衛官の記録 ー孫たちに伝える半世紀ー」
藤木 正之 氏 著。2014(平成26)年発行。




著者の方は、戦後の就職難で海上自衛隊を選択しました。
エリートへの反感(経験もなくプライドや昇進が先行して
部下の苦労を屁とも思わない、など)を弾み?に
見事な成績で難関を突破していきます。

ご本人の真摯な姿勢に感服です。
そこには欺瞞や奢り、自己満足などもなく、
ただひたすら自衛官を教育する/される姿勢に
尊敬や畏れを感じます。
悲しい、苦しいを乗り越えて人は強くなるのだと
改めて教えられました。




軍隊=戦争と結びつけたいお気持ちもわかりますが、
そこは人間形成のための巨大な教育機関でもあります。

さらにどの企業でもそうですが、広報やマスメディアが
余計に盛り上げた部分に影響され、
最初に大きな目標や期待をその会社に抱いてしまうと、
思ったことと違う、と裏切られた感情になることがあります。
やりがいや楽しみなどは後からついてくるものです。
これから就職されるみなさまには、
とにかくなんでも経験してみることをお勧めします。

コメント