特急に乗った日

先月はお仕事の関係で都内に向かいました。

サラリーマンの頃と異なり、作業や雑用が
詰まっていて、あっという間に1日は過ぎます。

帰宅後もいろいろな作業が残っていたので、
時間と余力を残すために特急で往復することにしました。

特急ですから、全席指定です。
ありがたいことに、
いまどきインターネットでも予約できるので、
「満席で乗れなかった!!」
ということがありません。

貴重な1時間でじっくり読書できる、と
意気込んで乗り込んだのですが…

自分の席には窓際の若い男性の荷物が置いてありました。
だから自分は
「すみません」
と頭を下げて荷物を移動していただきました。

その男性はまもなく居眠りを始めたのですが、
お持ちのスマホからなにかを通知する音が何度も、
数分ごとに鳴り響きました。

特急に乗る方々は偉いのだ、そういうものだと
思い込むようにしました。
座れるだけでもありがたいのです。


そして帰りの特急の車内では、
通路を挟んで座っていたサラリーマン風の男性が、
ノートパソコンを広げて一生懸命に仕事をされていました。
さらにスマホの音声通話で、お仕事が続きます。

そこへ車掌さんがやってきました。

そのまま見過ごすだろうと思いきや、
その通話中の男性の顔の目の前で、よく聞こえるように、

「デッキでお話しいただけませんか」

と、注意してくださいました。

そういえば、近所にお住いの方で、やはり電車がお好きで
よく同じ特急を利用されていた男性(故人)は、
隣に座った女性が化粧を始めたときに
「ここは化粧をするところではない」
と注意したことがあったそうです。

特急列車も、普通の電車を利用するときも変わらず、
周囲への思いやり=礼儀は変わらないということを
その車掌さんは教えてくださいました。

次回はいつ都内に向かうかは未定ですが、
またこの特急を利用しようと決心したのでした。

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