「バ・イ・ク」柳家 小三治 氏 著

遅ればせながら、柳家小三治師匠の

「バ・イ・ク」

読ませていただきました。



この著作に関する知識はまったくなく、
偶然目に入ったものを息抜き程度に購入してみました。
内容は、落語とバイクの組み合わせが
まったく想像つかなかった自分には、
驚きの連続でした。

全国、または世界規模でサーキットを自分の足で巡る
レーシングチームのように、
大型のバイクで講演会場間を移動していた、
柳家小三治師匠率いる落語家のチーム、
転倒蟲(てんとうむし)。

悪天候や、舗装されていない道路が
数百km、数時間と続く。転ぶ、負傷する。
お涙ちょうだいの苦労話のはずが、
とにかく前向きで落語調で明るくて、
この本を読まれて北海道や落語に行きたくなった方は
たくさんいらっしゃるでしょう。

車窓からの景色は傍観に過ぎないが、
バイクに乗っていると景色のひとつになれる、
など哲学的なことも楽しく理解できました。

この本は、おそらくバイクに乗る方々の間では、
「ライ麦畑でつかまえて」
くらいバイブル的存在かもしれません。



師匠だけではなく、バイクにお乗りの方々
ほとんどだれもが、毎晩毎晩、
自分で目標を決めて練習する姿を
想像すると、目頭が熱くなってきます。

老若男女、それもあらゆる年代の方々に
読んでいただきたいと思いました。
大きな車に乗る方々でも、この本を読まれたら、
日々運転中にバイクがよく目につくように
なるかもしれません。

最後の最後に、印象的な一文があります。

「国会議員になるんだったら、こどものときから
バイクで泥んこにしてやろうじゃないかという
『バイクこども苦しめ運動』」

自分がいま関わっていることは、
間違いではなかった、と、
目からウロコの思いでした。



先日、ついに人間国宝:重要無形文化財保持者に認定されて
またまたビックリ。
「バ・イ・ク」がもっとたくさんの方々の目に
触れて、興味を持ってくださる方が増えればいいなと
思います。

そして、本というのは「出会い」とよく申しますが、
自分も最近はとくにそう思います。
ある日ふと、本屋へ行きたくなったり、
図書館へ寄ってみようという気になることがあります。

おそらく、迷っている自分に
なにかヒントを与えたり、発想のヒントになることを
教えようとして、本が呼んでいるのかもしれません。

流行っているから、売れているから、レビューの数が多いから、
ということではなく、ある日偶然目の前に現れた本には、
きっとなにか意味があるかもしれないので、
ダマされたつもりで読まれてみてはいかがでしょうか。


《本のご紹介をさせていただきます》
学生が伝統のル・マン24時間に参戦した熱い記録。
数々の逆境や不運を乗り越えて得た自信と生きる力。
「ル・マン24時間ー闘いの真実ー」
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