ドアクローザー交換DIY

ある日、玄関のドアが大きな音をたてて閉まるようになりました。

過去に会社やアルバイト先で調整したことがあったので、
箱の部分の横にあるネジをドライバーで調整しました。
「ゆっくり」の方向へ回せば、たいていは静かに閉まるようになります。

しかし相変わらず数回のうち1回の割合で、大きな音がします。
近隣の方々や通行人が驚くような音です。
これはマズイ、とよく見ると、
アヤシイ油が箱の周囲にタラタラと。
ドアの下付近にも数滴落ちています。

お世話になっている詳しい方(自分でなんでもやる方)
に相談したところ、

ドアのメーカー(県内の代理店など)に電話する
 ↓
品番調べに来る
 ↓
部品の品番を注文する
 ↓
部品持ってくる
 ↓
出張費+部品代+技術料でおそらく2万円超

と教えてくださいました。
「えぇぇ」とビックリでしたがそんなものだろうと
想像はしていました。

そして、勉強させていただいたのがこちらのサイトです。
ドアクローザー専門ショップ

代理店や施工店ではなく、お客さまが自分で品番を調べて交換できるように、
画像などでわかりやすく細かく教えてくださっています。
油がもれてくるのはやはり寿命で、だいたい15年周期だそうです。

自分もさっそく、部品を製作している会社や、サイズ、
ネジ穴の位置などを調べて品番を確定し、いよいよ価格を比較したところ、
結局◯ドバシが一番安かったので即日注文しました。
翌日にコンビニで支払い、注文日から4日目に到着しました。

到着した部品を見たら、なんと装着ブラケットの穴の位置が違います。
「よーし、つけるぞ」と熱くなっていたのが急に冷めます。

そこで質問しようとその部品の会社に電話したところ、案の定、

「ドアの形状様々でそれに合わせてパーツがあるから
ドアの会社に問い合わせてください」

というご回答でした。
つまり、一般のお客さんではなくドアの会社に納入している商品だから
ネットで買った商品は知らない、という雰囲気でした。

B to BのところへB to CのCが問い合わせすると
こういうことになる場合が多いのですが、ひるんでもいられません。
せっかく安く早く手に入れた苦労が水の泡なので、
なんとか食い下がって、箱の部分以外は既存品を流用できると
教えていただきました。

自分は過去にクレーム対応のお仕事をしていたことがあるので
どのように話をうまく進めるかを心得ていたのは幸いでした。

どの商品でもそうですが、おそらく自分が
「お客さん」という立場を念頭にお問い合わせをすると
お互いに煮え切らない気持ちになり、
相手も情報の提供を拒んでしまうかもしれません。
ほんの小さな不満が大きく発展してしまう可能性もあります。

それと安く買う以上は、自己責任/自己管理する必要があると
認識しておくべきでしょう。

かといって自己責任に全部おしつけるのも無理というものです。
どんな商品でも、売っているからにはどなたでも買えます。
直接でなくても納入している代理店が売っている以上は
誰でも買えるということです。

しかしネットで買ったから、詳しくない人だから、
大きな利益にならないからと
情報を与えなかったり見下すようなことは、
お気持ちわかりますが、もう時代遅れでしょう。

ちなみにその市販の交換用パーツは、
たいていシルバーとブラウンです。
現状のドアに合うとは限りません。
自分のもあきらかに異なる色ですが、
音が静かになっただけでもう充分です。

色も同じでないとダメ!全部新品でないとダメ!
という方には自分が入手した方法は向きません。
ドアのメーカーに電話すると問題なく対応してくださるでしょうし、
不安な思いをされることもないでしょう。

…ということで、なんとか無事装着、稼動しました。
静かにドアが閉まるだけでこんなに平和になるとは。


使用した工具は、プラスのドライバーやモンキーレンチです。
安価な工具では、部品を傷つけてしまうのでそこは注意しました。
軍手着用で、ゴム底のすべらない靴をはいて脚立に上りました。
工具が途中で手からブッ飛んで、大慌てで探した件をのぞけば、
作業は順調に進みました。

ギラギラしているのは、油もれの跡です。
後日、洗剤で洗浄しました。

油がもれるようになった後ではこういう手間が増えますので、
このドアクローザーはだいたい◯年経過していて◯年頃に交換、
と想定されることをお勧めします。

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