死をむだにしないために

身内が亡くなった後もしばらく、
「納得いかない」
という思いをひきずっている方はいらっしゃいませんか。

自分はまさか、そういう立場になるとは想像していませんでした。

身内である患者が
「殺された」
と言って病院のベッドで死ぬようなことがなければ、
こんな感情にはなりませんでした。

亡くなった身内は病気の恐怖と戦いながら、
それでも病院を信用し、信頼していました。
病院や医師がプロフェッショナルとして、
治る(完治しなくても楽になる)方向へ仕向けてくれると
信じていました。
経験ではなく薬や数字、データだけで患者と相対する作業と
している方々がいるとは思っていませんでした。

自分も、食べ物よりも5-6個の錠剤を強引に飲まされて、
さらに食欲を失くしていく身内の姿を見ているうちに、
薬が怖くなっていきました。

病気になったのは故人の生活習慣が全て悪い、
と指摘されるのは充分承知していますが、
それでも家族のため、日本のため、と、なにをするにも不便な時代から
ずっとがんばってきました。
今多くの人が自由に発言できるのも、戦前戦中戦後に
この国を守ってきた人びとがいたからです。

しかし、病院や主治医を恨んでどうなるものではありません。
訴えるような時間やお金があるわけではないし、
亡くなった人は戻ってきません。

感情に流されて前へ進めなくなるのは、
故人が希望するところとはもっともかけ離れている気がいたします。

それなら、こういう思いをする人がこれ以上増えないように、
薬や医者、病院に依存している人がわずかでも減るように、
警告していきたいです。

読んでみたい本です。

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