身近な危機管理

6月末の読売新聞、地方版記事です。


自分もクラシック音楽は生活の一部的によく聴きます。
演奏家、オーケストラにとって楽器を盗まれる、というのは
身体の一部を奪われたと同じことと想像します。

過去に会社の駐車場で、車のガラスを割られて、
財布や免許証が入ったセカンドバッグを盗まれた人がいました。
免許証もないので、運転して修理工場へ持って行くこともできません。
しかし社内で同僚の方々やご家族などの助けがあったから
苦労は少なくてすんだようです。

ただし、警察の方々には、
「車内に貴重品を置かないように」
ときつく注意をされました。おっしゃるとおりです。

自分はカメラを使用する際、車で移動時も、
カメラバッグは持って歩きます。
一眼レフの重いカメラ、複数のレンズその他備品、
夏なら汗だくです。

やむを得ず置いていくときは、人が常にいる場所を選び、
「荷物お願いします」
と一声おかけしてから離れます。
知らない人、初めて会った人、と気にしている場合ではありません。

楽器も大小あり、持ち歩くには相当の苦労と覚悟がないと困難な
ものもあるでしょう。
だから持ち歩け、と強気でお願いすることはできません。

警察が日頃から警護/見回りをしてくれないからだ、
と非難する方々も多いでしょう。
しかし基本的には、自分の身は自分で守る。
めんどうな手続きにかかる時間や金銭をムダにしないためにも、
盗難しにくい環境をつくることに限ります。

楽器の他にも、積載物まるごと盗まれて困っているお話を聞きます。
盗難されやすい車種を避けるとか、
それがムリなら車の周りを車で囲んでしまう、
人が近づくと点灯したり録画機能のあるランプを設置するなど、
工夫できることもたくさんあります。

人の物は盗まない、借りたものは返す、など、
自分なら当たり前にわかっていることを
理解できない人びとがいる
とわかって、
とても残念な気持ちもわかります。
教育/指導も大切ですがその前に、まず自衛してください。

追記:後日の同地方版です。
盗まれにくい環境を作るために重要なのは、
「盗まれても屈しないこと」
と実感しました。

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