霊園事情

先日はある霊園へ見学に行きました。

道もわかりやすくスンナリ到着したのですが、
入口付近の「のぼり」を見てビックリ。


駐車場の目の前は、ふつうのお住まいの裏手です。
その並びには法要もできる事務所があります
ということはお経も聞こえてくるでしょう。


トイレやお風呂の窓を開けたら目の前にお墓です。
お参りの方々とも目が合ってしまうかもしれません。


お墓の向こうには、閑静な住宅街が広がります。


故郷の墓地に埋葬する方が減れば、
住宅地の近くに墓地や霊園は当然のように増えます。

ちなみにその住宅地は幹線道路から少し離れて、とても静かでした。
高校もスーパーも近く、特別養護老人ホームもあります。
リアルにゆりかごから墓場までと、客観的には完璧です。

しかし、実際に、自宅の道を挟んで向かい側に
いきなり霊園ができて、年中車が出たり入ったりしたら、
と想像すると、落ち着かない気もいたします。

もしここの霊園に埋葬を決めたとしても、
お参りのたびに「反対」ののぼりを見ても平然と
していられるか、自分には自信がありません。


お墓を管理される石材会社の方はご説明は丁寧ですが、
なにか淡々と、割り切った話し方でした。

営業マンとはそういうものでしょうが、
人の命も魂も、結局は会社の利益です。
少し寂しい気がしたのは自分が甘いのかもしれませんが…


お寺や墓地の周りにも多くの家がありますが、
ほとんどはお寺よりずっと後に建てられたもので、
お寺の存在は理解の上で住居を構えた方ばかりです。

お寺によってはお祭り風なイベントを開催して
地元の方々と交流したりなど、地域貢献をされている
ところもあります。
少なくとも「反対」ののぼりを見たことがないので、
そのへんは霊園よりも有利と感じました。

自分のようにお墓を探されている方々は
たくさんいらっしゃると存じます。

新聞の折り込みチラシやインターネットでは、
近隣の様子や水はけがよいか、などは掲載されませんので、
冷やかしでも、一度は見に行かれることをお勧めします。

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