「この国を守る決意」安倍晋三 氏/岡崎久彦 氏 著

*平成29(2017)年に公開したブログを再掲します。


情報が錯綜している昨今では、なにか不安なことがあったとき、

あえて逆行すると、過去の書物や人物が
ヒントを与えてくれることがあります。

そんな本の中のひとつが、
「この国を守る決意」
(平成16:2004年1月発行)です。




特に印象的なのは、首相のひとことです。

「ミサイル・ディフェンス(MD、ミサイル防衛)は
わが国を守る仕組みです。
それをもし批判する国があるとすると、
その国は日本をミサイルで狙おうとする国だということです。

 日本が守りを固めれば、日本を狙う国にとっては
狙えなくなるわけですから、
『ミサイル・ディフェンス反対』
となります。

その主張は、よこしまな論理と言わざるを得ません」


今置かれている状況がすなわちこういうことです。

テレビを見ていると、この一方的に脅されている状況で、
北朝鮮を擁護するコメントを発する方々が多いことに驚きます。

信じられないことですが、
北朝鮮に関する話題がタブーだった時期が
たしかに存在しました。

北朝鮮が人をさらうわけがない、
拉致被害者などいない、
という風潮の時代がありました。
振り返るとぞっとします。

その他の内容も、とてもわかりやすかったです。
「取り戻す」の意味がよくわかりました。
10年以上も前の内容なのに、ずっと考えがブレないのも
偉大だなと感じました。
できれば多くの方に読んでいただきたい本です。

別件ですが、たまに、過去の写真と比較して、
今のほうがなぜか若々しく生き生きとしているように
見える方がいます。

この本の表紙の首相もそうです。
初めてこの本を見たとき、なにかボンヤリとした風に
見えてしまったのですが(失礼)、
現在首相を見ると、いろんなものを削ぎ落とした=洗練されたのか、
年を経たはずなのに若く見えるのは不思議です。

自分も過去は、政治のことは関係ない、難しい、
と敬遠するような人間でしたが、
そんな状態ではいいカモになって利用されて終わり、
と最近は感じるようになりました。

できれば小中学生のみなさんには、今のうちから、
政治に興味を持つ、というよりは
当たり前にそこにあるものとして
いつも気にかけていただきたいです。



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