ジョセフ・彦が残したもの

先日出会った本です。
「夢のかけ橋 -ジョセフ・彦ものがたり-」1988(昭和63)年発行。


恥ずかしながら、自分は今までジョセフ・彦=浜田彦蔵 氏を
知りませんでした。

ジョセフとは漂流後に助けられて北米へ渡り、
洗礼を受けてつけられた名前です。

漂流と聞くとジョン万次郎を思い浮かべますが、
同様に奇異な運命を辿った日本人は他にも複数いて、
無事日本へ届ける代わりに貿易の切り札など
政治的に利用されることもあったようです。

そしてジョセフ・彦 氏は、日本で初めて新聞誌
(半紙2つ折りをこよりで綴じていたため)
を発行した人物です。

15日から新聞週間なので、この方のことはもっと多くの方に
知っていただきたいところですが、
ジョセフ彦 氏は新聞発行に際し、
「だれにでもわかりやすく」「正確に」「早く」
を目標としていたため、今どきの新聞社はあまり
この人が!と報道しないのかもしれません(あくまで憶測)

リンカーン大統領と会見し、握手をしたジョセフ・彦 氏の
生き方や考え方は、多くの方に影響を与えました。


ところで小学校高学年向きの本は、字も大きく、
偉人たちの生い立ちや功績など、ざっくりですが
早く理解できて便利なのですが、
巻末に近づくと省略されることも多くなって残念な気がします。

ここはオトナですから改めてジョセフ・彦の功績を知るために
文献を調べたり、出歩くきっかけにしてもよいでしょう。

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