真ヒルの決闘

先月末、雨上がりの日曜日は、毎月恒例の山登りでした。



紫陽花を撮る手をふと見ると、軍手の上を、
伸縮自在のギラギラした虫が這っていました。
蛭(ヒル)です。

そしてこの日は滑らないように、登山靴ではなく
スニーカーにしたのですが、メッシュ部分からヒルが
必死で入り込もうとしていて大声を上げそうになりました。
いずれもあわてて叩き落しました。

登山靴が厚くごっついのはそれだけの理由があります。
次回は登山靴、と固く決心しました。

同行の10人中、4人くらいの方々がヒルに血を吸われたのですが、
驚いたのは、足が血だらけなのに、
「血を吸うだけだから」
と、特に大騒ぎもしなかったことです。
しつこい痒みや腫れ、ひどいと発熱などを伴う虫よりは、
まともだということです。

先日はムカデに指先を刺されて肘まで腫れてしまった人の
手を見て背中が冷たくなりました。
たしかに蛭は血を吸うだけです。

さらに登る。歩く。
怖がっている場合ではないと反省しました。

人は見た目より強くできています。
過信するのではなく、多くの事象を冷静に受け止める。
尊敬するだけでなく、こういう強さや潔さは
ずっと繋いで伝えていきたいと心から感じました。


年上の方々とのお話は、とても勉強になります。
いつの間にか勇気と元気をいただいています。

そこを老害、とひとくくりにして暴言を吐くのは
知識や経験のなさをさらけ出しているようなものです。

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