チンチンでんしゃのはしるまち

ちょっとさかのぼりますが、8月22日は「チンチン電車の日」だそうで、
さらにその半年前に入手した絵本をご紹介したくなりました。

したくなりました、というのは、その本が、
自分が考えていた「絵本」の世界を大きく超えた本だからです。

「チンチンでんしゃのはしるまち」
横溝 英一 氏 作、平成4(1992)年発行。



なんと取材協力が長崎電気軌道株式会社、ということで、
とても現実に近い世界を見ることができます。

海外の絵本と見比べていただくとわかりますが、
とにかくページの隅から隅までギュウギュウに、
電車以外のあらゆる人、ものがあふれています。
この絵本を見ながら語るなら、ネタが尽きません。



そしてチンチンでんしゃの1日で終わらず、
どう動くの? どうして動くの?から始まる好奇心に、
大きく揺さぶりをかけます。




自分もいつかはこういうものを作ってみたい、
動かしてみたい、という大きな夢を描く
きっかけになるはずです。


そもそも絵本というのは最高のつくりになっています。
表紙もページも丈夫にできています。
何度見てもめくってもへこたれません。
まるでチンチン電車のように頼もしい。

おとなからこどもまで、多くの方々に読んでいただきたい
本のひとつです。

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