和傘の職人技

先日は和傘(番傘)を描く機会があり、
過去にいただいた筑後和傘を取り出してみました。
あらためて中を見ると、木と糸のキメ細かさにビックリ。
全部職人の手による作業です。
1本できるのにいったいどのくらい時間がかかるのか。

数時間研修を受けたところですぐに習得できるような
技術ではありません。

機械から大量に生産されて、壊れても他のを買ってもらうのを
期待するような冷めた商品とは異なります。


さらによく見ると、留め金が2ヶ所あります。
雨や風の程度によって、広く、または狭くさすことができます。
機能的で、さりげなく人の行動に配慮した道具です。


いまどき和傘は、ネットショップや百円ショップで気軽に買えます。
例えばコスプレ好きな方々に、本物と一緒に写ってください、
など偉そうなことは言えませんが、
この本物の和傘の裏側を見ると、安物=とんでもないニセモノ
というのがお分かりいただけると存じます。

筑後和傘のビデオです。地元のテレビ局が動画をアップしてくださいました。
国営放送では海外の情報ばかりでうんざりすることがありますが、
こうして各地のメディアが今後も独自に情報を
発信/共有していただくことを期待します。



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