孤高のドロバチ

 ベランダに蜂が飛んできたので

追い払おうとしたところ、

何かを抱えているので

ズームレンズで撮ってみた。

図々しい自分でも、

マクロレンズで近寄る勇気はなかった。










検索したらドロバチの一種だそうだ。

スズメバチの仲間だが

群れずにたった1匹で泥で巣を作る。

捕まえた青虫などをその中へ入れて

卵を産み、生まれた幼虫は

親が与えてくれた虫を食べて

成長するそうだ。


なんと孤高で賢い生き方だろう。

自分のこどもが成長して出てくるまで、

巣には泥で蓋をする。

まるで職人だ。


ドロバチが抱えた青虫を

ツンツンお尻で突いていたように

見えたのはおそらく麻酔の針を

刺していたのだろう。


大事に育てた花、観葉植物、野菜が、

青虫などにあっさり食べられてしまった

衝撃は表現し難い。

蝶が花に留まる姿は確かに美しいが

花のない葉に近寄っているのを

見つけた時は、

奇声を上げてでも追い払うしかない。

雨が多い季節は害虫対策のスプレーも

効果が少ない。


そのにっくき青虫を、

重い思いをしながら

かっさらってくれるドロバチ、

陰ながら応援したい。

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