原点回帰の石油ストーブ

 そろそろ使用開始から10年、という

ファンヒーターから、異音がしたり、

エラーメッセージが出るようになった。

ついに「見なかったことにしよう」

が通用しなくなってきた。


そこで思い切って、石油ストーブを

買った。










ファンヒーターほど急激に温まらないが

お湯は沸くし、その蒸気は

インフルやコロナに快適な乾燥状態を

あっという間に解消してくれる。


沸騰に30〜40分かかるが、

何か作業をしていると、

このサイクルは意外と短い。

湯たんぽにも流用できる。


さつまいもをホイルに包んで

(水分が漏れないようにしっかり包む)

ストーブに載せれば、焼き芋もできる。

部屋中に充満する焼き芋の香りは

幸せな気分になれる。


電気を使用しないのがとにかくありがたい。

本体から◯cm離す、という決まりを

守れば、移動も自由である。


唯一、点火に単一乾電池を使用するが、

もし電池がなくなってもマッチや

ライター(チャッカマン等)で

点火は可能だ。


ファンヒーターに比べて

とにかく有能で驚いた。


点火後、まもなく聞こえる

ボッボボッボッ…

という音もノスタルジーを誘う。


◯時間で点火・消火、◯度に設定、

などデジタルな部分が一個もないが

じゅうぶん暖かい。


過去に石油ストーブにお世話になった頃は、

壁が黒くなったり臭かったり苦労したので、

この石油ストーブに買うまでは、

正直悩んだ。


しかし、近所の方々などから

いろいろ見聞きするうちに、

いまどきの石油ストーブは匂いも煙も少ない、

ということがわかってきた。

不変のように見えて進化していたのだ。

企業の方々の苦労を思い知らされる。


取扱説明書を見ると、分解方法も記載してある。

消耗品の芯は自分で交換できる。

想像するだけでウズウズしてくる。


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